改めましてこんにちは、にしがきゆうこです。
子育てで悩んだから子育て講師になった、とか、健康を害した時期があったから料理講師になった、とかフィットネス講師になった、とか。
みんな、起業にはストーリーがある。
けど、私にはない。
と思っていました。
Webが好きだからやってる、それだけ、と。
でも、あったんです(笑)
はじめに
私は、「ママ起業家のためのWeb制作コンサルタント」という肩書きで、ホームページやランディングページの制作と、作り方の講座や個別のサポートを、主なお仕事として活動しています。
会社員を辞め、開業届を出して丸4年。Webのお仕事を始めてから3年になります。
ネット歴としては、約25年。仕事としてWeb制作に関わるようになってからは、約15年。
ですが、4年前の起業時にはWebではなく、ママヨガ講師としてスタートしました。実はそのとき、「Webから離れたい」と思っていたんですね。
なぜ私が「Webから離れたい」と思っていたのか、なぜそんな私が今またWebの仕事をしているのか、今日はそんな私の起業ストーリーについて書いてみたいと思います。
仕事を転々としていた20代
私は、父親も卒業している母校を、当たり前のように中学受験し、中学から大学までエスカレーター式の学校へ入学しました。
大学でインターネットに出会いますが、まだ当時はパソコンを持っている人も限られ、ネットはダイヤル回線で繋ぐ時代。それを仕事にする、という発想はなく、ただ自己表現のツールとして、自分のサイトを作って楽しんでいました。
中高から仲のいい同級生はみんな、就職氷河期にもかかわらず、超一流企業へ就職。そんな中、やりたいこともわからず、仕事をするということにもピンと来なかった私は、フリーターへ。
海外で暮らしたいという気持ちがあり、日本語教師の資格を取ったりアメリカへ語学留学をしたりしましたが、結局は国内で英語を生かした仕事を転々としていました。
低かった自己効力感
30歳を前に編集プロダクションの仕事に就き、やっと仕事が楽しくなってきたのですが、同時に、一流企業の中でキャリアを築いている同級生と自分を比べ、コンプレックスを感じるようにもなっていました。
そんな中、仕事でWebサイトの制作にも関わることになり、「Webを仕事にしたら結婚して子どもができても家で仕事ができる!」とふと思い、Webデザイナーへの転進を図ります。
会社員を続けながら半年ほどスクールに通い、転職活動をするものの、受けた制作会社は全て不合格。
その後、それまでの経歴が活かせるネットショップに就職し、長女出産後も2年以上のブランクをものともせず、また別のネットショップに再就職するのですが、「Webデザイナーになれなかった自分」という落ちこぼれのレッテルを自分に貼り続けていました。
Webから離れたい
再就職した会社では、それなりに仕事も楽しかったのですが、次女の出産や長女の小学校入学などがあり、勤務4年で退職。
それまでも、たまに知り合いから依頼されてWebサイトやネットショップのページを制作することはあったのですが、「Webデザイナーになれなかった自分」はフリーランスでやっていくことなどできない、と思い込んでいました。
また、会社員時代は、勤務時間外は家事育児に手一杯で、流れの早いWeb業界の動向について行くことができませんでした。Webの進化のスピードが「面白いもの」から「しんどいもの」になり、好きだったWebから「離れたい」と思うようになったのです。
それと同時に、育休中に参加したさまざまなママ向けの講座やレッスンが楽しく、もっと地元でもそういったコミュニティを作りたい、「子育てを楽しめるママを増やしたい」と思ったことから、ママヨガ講師をはじめ、ママ向けの活動を始めることにしました。
マーケットに出会った
ママ向けの活動を行う中で、同じようにママ向けの講師業をしている人とのつながりが広がっていったのですが、皆さん「SNS集客」が前提条件である中で、そのSNSの使い方がよくわからない、だとか、パソコンが苦手、ネットが苦手、という人がたくさんいることを知りました。
自分の活動のホームページを作ったり、イベント集客のためのランディングページを作ったり、チラシを作ったり、と自分が当たり前のようにやっていることが、ほとんどの人はできないし、「お金を出してでもやってもらいたい」と思っている人も中にはいる、ということを知ったのです。
自分のスキルにピッタリ合ったマーケットがあることに気づき、ここだったら自分でもできるんじゃないか、と思えたことで、「やっぱりWebを仕事にしたい!」と改めて思いました。
誰にでも花咲く場所はある
そうして、ペライチの制作代行からサービスを始めてもうすぐ3年。マイペースだし、セオリー通りにやるのも苦手な方なので、順風満帆とは言えませんが、必要としてくださるお客様のおかげで、低かった自己効力感もずいぶん高くなりました。
ワードプレスに手を出したのは(Webの専門家としては)ずいぶん後発で、制作を請け負うなんて無理だと最初は思っていましたが、マーケット(=お客様)を見ることで、私のスキルレベルでの制作を望んでいる人もいると気づいたし、自分で作りたいから教えて欲しいという人がいることにも気づくことができました。
自分の「やりたい」という想いだけでは成り立たないのがビジネスですが、自分に合ったマーケットを見つけることで、誰でも自分が活かせる場所を見つけられる、ということを伝えていきたいと思っています。
ママって楽しい!を全てのママに
起業の原点は「『ママって楽しい!』を全てのママに」という想いで、実はそれは今も変わっていません。自分のやりたいことを仕事にして、イキイキと働くママを増やすことも、「ママって楽しい!」につながると思っています。
料理をするのに道具の使い方がよくわからないと、美味しい料理が作れるわけないのと同じように、今時のママ起業家さんのスモールビジネスにおいて、WebやSNSがストレスなく使えるかどうかは、そのビジネスが上手くいくかどうかを大きく左右します。
ずっとWebをやってきて、自己表現もママ友との出会いもWebを通して実現してきた私だからこそ、伝えられるものがあると思って今は活動しています。
いつでも投げ銭大歓迎♬