- 初めてのプロフィール写真撮影を検討している人
- これから初めてのプロフィール写真撮影をする人
- プロフィール写真撮影をしてもらったことがあるが、納得いく仕上がりにならなかった人
なぜプロに写真撮影をお願いするの?
起業すると必要になってくるものの一つが、プロフィール写真ですよね。
今やスマホのカメラでも綺麗に撮れるし、自撮りグッズもたくさん出ているので、自撮り写真だったり、家族や友達に撮ってもらった写真だったりをプロフィール写真として使っている人も少なくないと思います。
もちろん最初はそれでもいいのですが、ビジネスをステップアップしていくにあたって、プロに撮ってもらった写真が必要になってくる段階があります。
一番は、ホームページを作るときです。
ランディングページだったら素材写真でもOKだったりしますが、個人起業家のホームページには本人の写真が必要不可欠です。
しかも、お仕事の様子がわかるものなど、バリエーションが必要だったりします。
また、SNS発信においても、自身の写真がある方が認知は広めやすくなります。「この人の発信」という印象を与えられるからです。
素敵な自撮り写真の撮り方を教えてくれる講座があったりするので、SNS発信においては自撮りでも十分まかなえるかもしれませんが、プロの写真に勝るものはありません。
個人でお仕事をして、SNSを使った集客などWebマーケティングを実践している人にとっては、プロのカメラマンによる写真撮影は、どこかのタイミングで必要になってくるものなのです。
経験を重ねて見えたこと
とは言え、プロに写真を撮ってもらった経験なんて、多くの人にとって、そんなに多いものではないと思います。
私自身、結婚式のときに撮ったなーというくらいで、人生の節目でもないタイミングでのロケーション撮影なんて、2018年に起業して最初に撮ってもらったのが初めてのことでした。
当時は、ママヨガで起業してすぐのことで、ちゃんとした自分の写真が欲しいと思って申し込んでみたものの、何の準備もなく当日を迎え、60分の撮影のうち50分くらいはずっと緊張していて(笑)。最後の方に撮ってもらった何枚かだけが使える写真でした。それでも、その「使える写真」の何枚かを、それこそSNSのアイコンやアメブロのヘッダーや、いろんなところに使えるだけ使ったものです。
そこから2019年、2021年と回を重ね、今回撮ってもらったのが4回目。3回目の撮影前には見せ方のプロにご指導いただいたこともあり、今回は自分なりに準備をして臨むことができました。
そんな4回の撮影経験を通して、「最初から知っていれば…」と思うことが色々とあったので、「プロフィール写真撮影の前にやっておきたいこと」としてまとめてみました。
プロフィール写真の撮影前にやっておきたいこと
1. 目的を明確にする
まずは、写真の目的を明確にしましょう。ホームページに使うのか、SNS発信に使うのか。もちろん、両方というのもアリですが、撮影の目的をはっきりさせることがまず何より大切です。なぜなら、目的によって気をつけるべき点が変わってくるからです。
ー ホームページに使う場合 ー
ブランディングカラーとの関係を意識する
ホームページに使うのが目的なら、ブランディングカラーとの関係性を意識した方がいいでしょう。
色には意味があり、色によって見る人の印象が変わるということはご存知の方も多いのではないでしょうか。ホームページを作るときは、そんな「色の意味」も考えながらブランディングカラーを決めますが、そこに使う写真で着ている服の色が全く外れたものであったら、ブランディングカラーの意味がなくなってしまいます。
また逆に、例えばモノクロのデザインの中に、モノクロの背景で真っ赤な服を着た写真を配置する、といった写真の使い方で色を印象付けることも可能です。
どのページに使うどんな写真が欲しいのか考える
ホームページ用の写真を撮るなら、ある程度ページの構成が決まったタイミングで撮影に臨むのがおすすめです。
「ホームページ用の写真」とひとことで言っても、トップページのヘッダーに使う写真なのか、サービス紹介のページに使うイメージ写真なのか、バナーのように加工して使う写真なのか、その種類はさまざまです。
もっと言うと、長方形、正方形、丸型、台形、など、形一つとってもさまざまなバリエーションがあり、この部分にこんな風に使う、というのがハッキリとわかっていれば、ピッタリの写真を撮ることができます。
もちろん、撮ってもらった写真の中から合うものを使う、ということもできますが、そうなるとどうしても妥協せざるを得ないことも出てくるので、できる限り具体的にイメージをしてから撮影に臨む方がいいでしょう。
ー SNS発信に使う場合 ー
色鮮やかな写真がオススメ
SNS上ではたくさんの写真を目にすることになりますが、パッと目が止まるのはやっぱり、綺麗な写真や色鮮やかな写真です。「映える」と言われるものは、色鮮やかさが売りになっているものも多いですよね。「映える」のは、食べ物や風景の写真だけではありません。自分自身を写した写真でも同じ。
SNS発信に使うのが主な目的の場合、ホームページ用の写真同様、ブランディングカラーを意識した写真も大切ですが、それよりも「映え」を意識した写真を撮るのがいいでしょう。人の目に留まる写真は、認知を広げることに大いに役立ちます。
色鮮やかな写真は、服装そのものでも作れますが、撮影場所を選ぶことによっても可能です。ただ、場所の印象が強くなりすぎることも考えられるので、洋服の色味を工夫するのが一番ではないでしょうか。
バリエーションを増やす
SNS発信に使う場合、同じような写真ばっかりだとワンパターンになりがちです。いろんなポージングや表情、そしてコーディネートでバリエーションを増やすと、どの写真も「使える写真」になります。
コーディネートやポージングについてはこの後それぞれ詳しくお伝えしますが、SNSでいいなと思う人の写真を記録して真似をして見る、というのもバリエーションを増やす方法の一つです。
また、自分自身どんな投稿が多いのか、その投稿にどんな写真を使いたいか、を考えてみるのもいいでしょう。
2. コーディネートを考える
どんな写真を撮ってもらいたいかが見えてきたら、コーディネートを考えましょう。どう見せたいかでどんな服を着るかも変わってくるし、先ほども書いたように、色味というのも重要です。
これという1枚を手に入れる
手持ちの服でいけそうならそれに越したことはありませんが、この機会にコレという一枚を買うのもアリです。その服で撮影をして、その写真を使い、実際に初対面のお客様と会うときも(必ずというわけではないですが)その服を来ていると、お客様にとっては写真と実物の一致という安心感を生むことができます。色味や柄、デザインによっては、「あのワンピースの人」といったような印象づけをすることも可能です。
バリエーションを増やすには
また、SNS用にバリエーションを増やしたければ、撮影途中での衣装チェンジはもちろん、上着を脱ぐ・着る、小物を変える、といったちょっとした変化でもバリエーションを増やすことはできます。スカーフやアクセサリーといったファッション小物はもちろん、例えば私の場合はPCを持ったりというように、お仕事に関係のある小物を持ったり使ったりということで変化をつけることも可能です。
なお、衣装チェンジとなるとそれなりの荷物になるので、キャリーバッグに色々と詰めていくのがおすすめです。
季節感、出す?出さない?
そして、気づきにくいのが季節感。特にホームページに使う写真は、年間を通して目に触れるものになるので、薄手の長袖1枚やジャケット姿のように、季節感の出にくい服装が良いでしょう。半袖だと冬に見たときに寒々しい感じもしますし、冬物を着ていると夏には暑苦しく感じます。もちろん、ユニフォーム的なものがあるお仕事の方は、この限りではありません。
SNS用に撮影する場合は、逆に季節感のある写真でもいいでしょう。SNS発信は「リアルタイム感」も大切なので、冬らしい雰囲気や夏の季節感を写真で出していくというのも一つのやり方です。
意外と大事なのが靴
家の中でコーディネートを考えていると、忘れがちなのが靴。ですが、どんな靴を選ぶかで結構印象が変わってきます。
普段は幼児のいる車メインの生活ということもあり、ぺったんこのパンプスを愛用している私ですが、撮影時にはピンヒールでポインテッドトゥのパンプスを履きます。
ヒールの高さは、本当は10cmくらいがいいと言われたのですが、さすがに無理です〜となったので7cm。それでも、スッと背筋が伸びるし、足も長く、そして綺麗に見えます。
これはAmazonで3,000円くらいの靴ですが、履き古したブランド物よりも、安くても新しいものを買うことをおすすめします。
ロケーションとの相性も気をつけよう
スタジオ撮影の場合、背景が何パターンかあって選べることも多いかもしれませんが、ロケーション撮影の場合は、その場所によってどんな背景かがある程度決まってきます。
例えば、緑の多い公園のような場所で黄緑色の服を着ていたら埋もれてしまうし、秋に黄色く色づいた銀杏の木の前で黄色い服を着ていても同様です。灰色のビルの前でグレーの服、煉瓦造りの建物の前で茶色の服、もイメージできますよね。
撮影場所がどんな場所なのかは事前にある程度わかると思うので、それも念頭に入れながら服を選ぶと失敗がないでしょう。
3. ポージングを練習する
モデル経験者ならともかく、一般人にとって難易度の高いのがポージングではないでしょうか?私も、初めての撮影のときは全く予備知識なく、言ってもらったポーズも恥ずかしさが勝って上手くできませんでした。
指示してもらえるかどうかはカメラマンさん次第
カメラマンさんによっては、手をこうして、足をこうして…と細かく指示をしてくれる人もいるでしょう。スタジオ撮影の場合は、割とそういうケースが多いかもしれません。(私はプロフィール写真のスタジオ撮影経験がないので、あくまで聞いた話やイメージです)
ロケーション撮影の場合、私が撮ってもらったカメラマンさんの話になりますが、この辺に立って、とか、あそこからこっちに歩いてきて、とか、あっち向いて、こっち向いて、程度の指示はしてもらえましたが、その中での動きやポーズについては細かく言われません。
それが、初めてだと本当にどうしていいかわからないんですよ!笑
指示はしてもらえないかもしれない、という前提で準備をしておくことをオススメします。
ナチュラルに見せたいなら練習が必要!
実は、キメキメのポーズって、意外と簡単だったりします。もちろん、綺麗に見せるコツとかはありますが。それよりも、ナチュラルな雰囲気、作らない感じのポーズの方が難しいんです。
もちろん、撮影自体やカメラマンさんとのお喋りを楽しんで、その雰囲気の中で撮ってもらった自然な写真なら、難しくはないでしょう。
でも、例えば私なら「カフェでパソコンを開いて仕事をしている」といったような、「こういう写真を撮りたい」というイメージがある場合、現場でいきなりそのポーズを取ろうとしても、「あれ?どんな風にしてたっけ?」となってしまうことも…。
本当に素でやると背中が丸くなっているかもしれないし、でも撮られていることを意識してやってみると、どうすると自然に見えるのかがわからなかったりします。
なので、そういうポーズほど、事前に練習しておくと安心です。
イメージする人を決めるのもオススメ
そうは言っても、いくら練習しても人前でポージングって結構恥ずかしかったりします。特にロケーション撮影だと、見知らぬ街ゆく人の視線を感じると、途端にもう1人の自分が「私何やってるんだろう…」と感じてしまったり。
恥ずかしくなんてない!という方は問題ないのですが、人前でやるのは恥ずかしいなぁと思う方にオススメなのは、イメージする女優さんやモデルさんを決める、という方法です。
誰か1人、「こんな風になりたい」「あの人のように撮ってもらいたい」と思う人を決め、その人になりきってポージングしてみるのです。
「自分は今、○○さん」となりきってみると、その人のように堂々とポーズが取れるようになるんです!
「どうにも恥ずかしくて…」という方は是非、試してみてくださいね。
4. 自分自身のケアもしておく
人によって大きく差が出るのが、この自分自身のケア、という部分かもしれません。普段あまり気にかけないタイプの方も、撮影前には少し意識してみるといいでしょう。
ヘアメイクはどうする?
スタジオ撮影なら、ヘアメイク付きの撮影プランもあったりすると思いますが、ロケーション撮影の場合はないケースがほとんどかと思うので、プロに任せるなら、自分で手配する必要があります。
いつも行くヘアサロンでお願いするのか、撮影場所の近くでやってもらうのか。もしくは、フリーの方に同伴してもらう、というやり方もあるかもしれません。
また、自分でやる場合でも、撮影の少し前のタイミングでヘアサロンに行き、カットやカラー等をしてもらっておく、というのはオススメです。
スキンケアやネイル
今どき、多少は画像補正も可能なので、特別なスキンケアをしたりエステへ行くのが必須というわけではありませんが、やっぱり「何もやっていなかった…」というメンタルだと、撮影当日に堂々と振る舞えない可能性があります。ネイルも同様です。
自分に自信を持てる程度のケアはやっておく方が、写真にもいい影響が出るのではないでしょうか。
メンタルのケアも忘れずに
スキンケアやネイルのことと共通するのですが、ボディのケアはできていても、メンタルが落ちていてはいい写真は撮れません。いくらしっかりケアをして、素敵な洋服を着て、ポージングもバッチリ決まっていても、いいエネルギーが出ていないと、肌艶、表情、姿勢、全てに影響が出ます。
自分に自信を持って、堂々と撮影を楽しめるようになるためにも、しっかり準備をして、メンタルを整えて撮影に臨みましょう。
5. カメラマンさんとのコミュニケーション
撮影は、モデルとカメラマンの共同作業です。ここまで書いた準備がしっかりできれば、あとはカメラマンさんとコミュニケーションをしっかり取っておきましょう。
事前にしっかりヒアリングしてくれるカメラマンさんもいれば、そうでない人もいるでしょう。せっかく準備をしたのに、伝えられてなかったから思ったように撮ってもらえなかった、では勿体無い限り。撮影の目的やどんなコーディネートを予定しているか、イメージする人などもあらかじめ伝えておくことで、共通の意識を持って撮影してもらえるようになります。
また、しっかり伝えることでこちらの「本気度」が伝わって、カメラマンさんにもいい意味での「緊張感」を持って撮影してもらえる、という効果も期待できます。
プロフィール写真の撮影をしているカメラマンさんは「芸術家」ではないので、きちんと要望を伝えておけば、それに応えようとしてもらえるはずです。
事前にしっかりコミュニケーションを取っておくことで、当日に初対面の緊張感を持つことなく、撮影を楽しむことができるでしょう。
最後に
プロに写真撮影を依頼すると、1時間の撮影でも数万円という価格が一般的です。カメラマンさんの労力を考えると決して高くはない価格ですが、起業初期の方にとってはポンと出せる金額でもないと思います。
これからプロフィール写真の撮影に臨まれる方はぜひ、この記事を参考に、準備をしっかりして、有意義な写真撮影にしてくださいね。
いつでも投げ銭大歓迎♬