我が家の長女(現在中2)は、マルシェ出店を始めて3年目。
現在では、ワークショップも行い、それなりにお小遣い稼ぎができるようになっていますが、こどもマルシェから出店を始めた当初は、失敗もありました。
ひょんなことからUVレジンのアクセサリー作りを始め、知人に声をかけてもらったことから子どもマルシェに出店するようになり、「もっとマルシェないの?」と言われて見つけたのがそのときのマルシェでした。
それまで二度のマルシェ出店では割と売り上げが好調で、前回はほぼ完売したほど。
ところがそのマルシェでは、売上が1,000円ほどと、これまでとは全く違う結果に…。
ターゲット層と商品のズレが招いた結果
今回のマルシェは、京都市内でも少し北の方、我が家からは車で1時間以上かかる公園で開催されました。
事前のリサーチ不足もあったのですが、その公園は主に未就園児連れの親子が日常的に遊びに来るような場所だったのです。
長女が作るアクセサリーは、どちらかというと幼児から小学校低学年の女の子が喜んでくれそうなデザイン。
つまり、マルシェに来ていたお客さんの多くが、私たちの商品のメインターゲット層と少しズレていた、ということになります。
「どこで売るか」は「何を売るか」と同じくらい大切
ターゲットと商品にズレがあると売れない、というのは、私たちのビジネスにおいても言えることですよね!
いくら大きな声で「いらっしゃいませー!!」と声を張り上げても、お客様がそこにいないことには商品はほぼ、売れません。
どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、それを求めているお客様がいない場所で一生懸命アピールしているようでは、なかなか結果には繋がらない。
閑静な住宅街の真ん中で、若者向けの派手なキッチンカーを出店しても、大きな売り上げが期待できないのと同じです。
「どこで売るか(=マーケット)」は、「何を売るか(=商品)」と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な要素なのです。
あなたのビジネス、最適な「場所」で発信できていますか?
Web集客やSNS集客をされている講師の方であれば、「どのSNSを使うか?」という視点に置き換えると分かりやすいかもしれません。
例えば、起業家向けのビジネスを展開しているなら、Facebookにはまだ一定数の見込み客がいる可能性があります。
もちろん、InstagramやX(旧Twitter)にもターゲット層は存在するので、それぞれの特性やご自身の使いやすさ、より詳細なペルソナ設定に基づいて選ぶと良いでしょう。
子育て中のママ向けのサービスならどうでしょうか。
最近では、Facebookを日常的に利用している一般のママ層は以前より減っている印象です。
もしFacebookで発信しても、「ママでもある起業家」といった、より限定的な層にしか届かないかもしれません。
その場合は、Instagramに注力したり、あるいは検索からの流入を狙ってリスティング広告を検討したりする方が効果的な可能性があります。
このように、あなたのターゲット顧客がどこにいるのかをしっかりと見極め、最適なマーケットを選ぶことが、ビジネスを成長させる上で欠かせません。
マーケットは「自分で使って」こそ見えてくる
今回のマルシェは、自宅から遠方だったこともあり、全く下見をせずに申し込んでしまいました。
その結果、「やっぱり行ってみないと分からないものだな」というのが一番の感想でした。
その場所がどんな雰囲気で、どんな人が集まるのか、事前に自分の目で確かめることの大切さを痛感しました。
これはSNS集客でも全く同じことが言えます。
まずは、自分がそのプラットフォームをしっかりと使ってみること。
実際に使ってみることで、
- どんなユーザーがいるのか
- どんな投稿が人気なのか
- どんなコミュニケーションが交わされているのか
といったことを肌で感じることができます。
そして、そのSNSの雰囲気と、あなたが届けたいお客様(ペルソナ)が一致しているかを見極めることが重要です。
「賑わい」と「安心感」もマーケット選びのポイント
少し話は戻りますが、過去2回のマルシェで売上が好調だった理由の一つに、「知人や友人が応援に来てくれた」ということも、地味に大きかったのかもしれません。
いわゆる「サクラ」とは違いますが、お店に誰かしらお客さんがいるという雰囲気は、他のお客さんを呼び込む上で意外と重要です。
今回のマルシェでも、きっと近くにお住まいなんだろうな、という感じの出店者さんのところには、ご家族や友人が顔を出しに来ていて、自然と賑わっている雰囲気が生まれていました。
この点も、SNS運用に置き換えて考えることができます。
SNSを「しっかり使う」ことで、そのプラットフォーム内で他のユーザーとの繋がりが生まれます。
日々のコミュニケーションを通じて関係性を築いていく中で、自然と「この人はアクティブに活動しているな」「コメントのやり取りがあって、なんだか安心できるな」といった「お客さんがいる雰囲気」「信頼できる雰囲気」が醸成されていきます。
そうなると、その繋がりから新たな繋がりが生まれたり、まだあなたのことを知らない人にとっても「なんだか信頼できそうな人だな」と認知されやすくなったりするのです。
最後に
このときのマルシェ出店は、売上という点では振るいませんでしたが、ビジネスの基本に立ち返る良い機会となりました。
長女にとっても、このマルシェをきっかけにワークショップというサービスが生まれたことを考えると、次のフェーズに進むための大切な機会だったと言えます。
「どこで売るか」という視点を忘れずに、皆さんのビジネスも最適な場所で花開くことを願っています。
困ったときにはぜひ、お気軽にご相談くださいね。

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