ランチ会成功の秘訣

私は今、「Stellavia 〜京田辺起業女子の会」という団体の代表をしていますが、このコミュニティは「ランチ会」からスタートしました。

そもそもは、近くに住む起業女性と知り合ったことが始まりなのですが、「もっと横のつながりを作りたいね」ということでFacebookグループを立ち上げました。

ただ、そのタイミングでコロナ禍となり、あまり何もできないまま2年が経過。コロナ禍が落ち着いて人が動くようになってきた2022年に入り、「ランチ会でもやってみよう」と知り合いの起業女性に声をかけ、6人ほどで初めてのランチ会を開催しました。

そこから隔月で開催し、誰も参加者のない会があったり、前日たまたまオンラインで知り合った方が京田辺の方で急きょ参加してくださったり、といろいろありましたが、1年半も経つころには10人以上が集まるようになり、お店選びに苦労するようになってきました。

そこから団体設立、市の男女共同参画イベントへの参加なども経ながら、LINEグループには40人が登録するコミュニティとなった訳ですが、振り返ってみると、そんな風にランチ会が上手くいった理由がいくつかあると考えられるので、その理由をシェアしたいと思います。

もくじ

ランチ会成功7つのポイント

①いきなり公募しない

SNSではときどき、「〇〇(地域名)でランチ会やります!」という投稿を見かけます。特に大都市圏では多いかもしれませんし、人口の多いところならそれでも結構集まるかもしれません。

ただ、その分リスクは大きいです。どんな人が来るかわかりません。

よく、交流会と聞いて行ったらめちゃくちゃ勧誘された、とか、営業があるかもと思うと怖くてそういうのに参加できない、といった声も聞きます。

主催者側にそういった狙いがあることもありますが、参加者側にそういう狙いのある人がいて、終了後に他の参加者に声を掛けていた、みたいな事例もあります。

そうなると、次のランチ会にリピーターは来ませんよね。主催者は純粋な気持ちで開催していたとしても、「あの人のランチ会は参加したくない」となってしまいます。

なので、安心安全なコミュニティを作るためにも、いきなり公募はせず、まずは知り合いに声をかけるところから始めることをオススメします。

②実費以外を取らない

ランチ会、と言うとランチをみんなで食べる訳ですが、ランチ代以外の会費は取らない方がいいでしょう。

もちろん、主催者はランチ会開催にあたって時間や労力を使うので、その分の費用をもらいたい、と思うかもしれません。

でも、ランチ代実費以外の会費を取ると、その分の期待値が上がってしまいます。期待に応えられる内容のものであればいいのですが、参加者にとってそうでなければ「行って損した」となってしまう危険性もあります。

主催者としても、「収益が上がるかも」と思うと、よりたくさんの人に来てもらいたいと思うようになり、公募に走ってしまうかもしれません。

会費は取らなくても、主催者として得られるものはたくさんあります。楽しい時間はもちろん、自分1人では知り得ない情報だったり、新しい人とのつながりだったり。

私はそういう考えで2年間、ランチ代のみで開催してきました。

もちろん、コミュニティとして熟成して、次のステップへ進むときには、会費を取るという判断をしてもいいでしょう。

ただ、スタート時は実費のみで開催する方が上手くいきやすいと思います。

③気軽に参加出来る価格設定にする

これも、私がずっと心掛けてきたことです。

少し前までSNSなどでよく見かけた「起業女子交流会」は、ホテルや素敵なレストランでのランチやお茶会などが多く、キラキラしたイメージでした。

それはそれで良いのですが、私の住む京田辺という地方都市では、もう少し身の丈に合ったランチ会の方がいいだろうと思って、普段友だちと行くようなお店を選んできました。

どういう人に参加して欲しいか、というところでも変わってくるとは思うのですが、私は「バリバリ起業してます」といった先行く人よりは、「起業に興味がある」「副業で始めたところ」「子育てを大事にしながらマイペースでやっている」といった方にも参加してもらいたかったのです。

具体的に言うと、1,000円台前半くらい。もちろん、1,000円かからないようなお店もありました。この辺りは地域差もあるし、2年前とは物価も変わってきているのであくまで目安ですが、とにかく負担にならない、「それくらいなら」と気軽に出せるような額を意識してきました。

あまり良いランチにすると参加のハードルも上がるし、②と同じで期待値が上がってしまいます。普段のランチで、「楽しくお話しできた」「良い御縁ができた」となるとまた来てもらえます。

もちろん、たまにはちょっといいランチ、というのもアリで、いつも低予算で、という訳ではありません。例えば、ママが集まるなら9月に「夏休みお疲れさまランチ会」と称して、ちょっといいレストランで開催する、なんてのも楽しいかもしれません。

④無理のない開催頻度

毎月開催するとなると、主催者も結構忙しくなるし、参加者にとっても毎回参加がちょっとしんどいかもしれません。

私はなんとなくで隔月で始めましたが、2ヶ月に1回だと主催側も参加者側も無理がなく、1度逃すと2ヶ月後となってしまうので、参加者としてもなるべく毎回参加しようとしてくださいます。

そうなると、リピーター同士仲良くなりやすいので、さらに人間関係の濃度が上がるのです。

また、日程は早めに決めた方が集まりがいいので、ランチ会開催時に参加者の2ヶ月後の予定を聞いてしまうのもいいかもしれません。

私はいつも、いくつか日程の候補を出してあらかじめアンケートを取り、その中で参加可能な人が多い日にランチ会を設定しています。

⑤誰もが参加しやすいツールを使う

冒頭に書いたように、最初はFacebookグループの機能を使って、このコミュニティを始めました。当時はまだまだ、Facebookをやっている起業家さんが多かったし、コミュニティ運営のツールとしてはFacebookグループはけっこう便利なので。

ただ、やっていくうちに、参加者の紹介で来られる方が増えてきたのですが、中にはFacebookをやっていません、という方も多くなってきて。

それで、ある時からLINEグループを使うようになりました。

①でも書いたように、公募はせず、参加者が知人を誘うという形で人数が増えてきたコミュニティなので、誰もが使っているLINEだと招待もしやすかったという訳です。

情報が流れやすい、整理しづらい、というLINEのデメリットもありますが、Facebookに固執せず、誰もが参加しやすいLINEを使ったことで、参加の障壁は低くなったと思います。

⑥一参加者として楽しむ

主催者として、「参加者に楽しんでもらわないと!」と張り切るがあまり、過剰にその場を仕切ってしまう人もいるかもしれません。

でも、それだといつまでも「△△さん(あなたの名前)のランチ会」から発展しません。誰かを誘いたいときも「△△さんにちゃんと聞いた方がいいかな…」となると、気軽に声をかけることも難しくなるでしょう。

※私たちのランチ会では、LINEグループへの招待前に必ず私に「招待していいですか」と皆さん聞いてくださいます。でも、その前に「こんなランチ会があるよ」と気軽に声を掛けてもらっているみたいで、声を掛けられた方が興味を持って参加してくださるからこそ、大きくなっていきました。

もちろん、主催者として開会の挨拶と締めの言葉は必要になるでしょうし、自己紹介をしてもらうなど、最低限の司会進行役は必要です。

ただ、それ以外は一参加者として会話を楽しむこと。私なんてある時、初めて参加された方に「何回目の参加ですか?」と聞かれました(笑)。

「△△さんのランチ会」ではなく「〇〇(地名)の起業女性が集まるランチ会」となれば、新しい人との出会いがどんどん生まれるランチ会になります。

⑦欲をかかない

ここまで書いてきた全体を通じて言えることですが、とにかく欲を出さないことが大切です。

新しい人脈を作ることはランチ会の目的の一つではありますが、いきなりそれをしようと思うと公募することになり、①に書いたようなリスクも生まれます。

地道に続けていくことでじわじわと【良質な人脈】が広がるのです。

また、少しでも金銭的にプラスにしようと思うと、期待値を上げてしまって、結果的にがっかりさせる可能性も上がります。

お金以外に人脈や情報など、【受け取れるものがある】と捉えることが大切です。

最後に

実は私も、このランチ会を始めて1年目のある日、とある人に誘われて、別の方のランチ会へ参加したことがありました。

誘ってくれた方もそこまで親しい人ではなかったのですが、人脈を広げるにはいいかも、と思って参加しました。

会場は、こじんまりとしたカジュアルフレンチのお店。会費は確か、5,000円。

主催者は、なんと言っていいのやら…女性が幸せになるには?みたいなことを発信している方でした。

私を誘ってくれた人は、主催者さんのお知り合いで、お家でサロンをされている方。あと2人くらい参加者がいらっしゃったかな?確か、起業を考えているか初期の方だったように思います。

スタート時にお店の方がしれっとコースの値段を言っちゃって(笑)、確かそれが3,500円のコースで「え?1,500円も上乗せされてるの?」と思った上、トークもそこまで盛り上がらず…

めちゃくちゃ「もったいないことをした」と思ったランチ会だったのです。

だから、私のランチ会に参加してくださった方には、そんな風には絶対に思ってもらいたくない、と思ってやってきました。


もちろん、みんながみんな、いつも参加してくださる訳でもないし、ご自身の都合なのかニーズに合わなかったのかはわかりませんが、途中で退会された方もいらっしゃいます。

それでも、40人もの人数にまで増えて、「なかなか日程が合わなくて残念」と言いながらもグループに残ってくださってる方、「このランチ会だけは必ず参加するようにしてるんです!」と毎回仕事の都合をつけて参加してくださる方がいらっしゃるということは、私が心がけてきたことは間違いではなかったということだと思っています。

そんなコミュニティを作ってくださっている皆さんには、感謝しかありません。

そこから任意団体を立ち上げ、今年はランチ会以外にも交流イベント等をやっていこうと計画する中で、団体としての資金が必要となり、2025年からはランチ会の価格を一律3,000円とし、ランチ実費以外は団体の運営資金に回すことにしました。

それを先日お伝えしたのですが、グループから抜けられたのは、最近はランチ会に参加されていなかったお2人だけでした。95%の方は、それでも価値があると感じてくださっている、ということだと思います。

この記事を読んでくださった方も、安心安全な楽しいランチ会を開催して、素敵なコミュニティを構築してくださいね。私の記事が少しでも参考になれば幸いです。

ゆうこ

いつでも投げ銭大歓迎♬

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